三巻。戒珠撰。志磐『仏祖統紀』によると治平の初め(一〇六四年)の撰述。西晋末(四世紀初め)の僧顕から宋・雍熙三年(九八六)没の晤恩にいたるまでの往生者七五人(正伝五六人・附見一九人)の伝記を収録する。慧皎えこう『高僧伝』、道宣『続高僧伝』等の伝記類を参照し、それに加えて『宋高僧伝』の記載をとり入れている。
【所収】続浄一六、正蔵五一、続蔵七八
【執筆者:佐藤成順】