法然が著したと伝えられる書。奥書によれば、建仁四年(一二〇四)二月一七日に、法然が伊豆山源延のために著したと伝えられる。『漢語灯録』一〇所収。『選択集』を抄出したもの。一七章からなり、各章に題名を付し、引用文を置き、若干の私釈を施す。ただし私釈はあまりなく、引用文がほとんどを占める。
【所収】昭法全
【執筆者:角野玄樹】