1仏法にめぐり会う因縁のこと。2三縁の慈悲(衆生縁、法縁、無縁)の一つ。法縁慈悲のこと。衆生は無我であり五陰の生滅に過ぎないと観じ、自我に妄執して苦悩する衆生を哀れんで行ずる慈悲。二乗および菩薩の慈悲。中悲ともいう。3広義には法脈上、寺院及び僧侶間において縁故関係にあることをいう。法類と同義。
【資料】『大智度論』二〇、四〇、浄影『観経義疏』末、『往生論註』上
【参考】『浄土宗寺院のための寺院規則ガイド』(浄土宗、二〇〇一)
【参照項目】➡三縁の慈悲、法類
【執筆者:瀧沢行彦】