ごこう/後光
彫像・絵画などで身体の周囲に表される聖なる光の総称。仏・菩薩・明王はじめ、世界各地において神・天使・聖者・王など、神聖な存在を示す指標として用いられている。舟形・円形・放射状・火炎などその形式は様々である。頭部のものを頭光、身体の周囲のものを挙身光などと区分することもある。西アジアのミスラ神像等に古い例を見出すことができ、様々な宗教に継承されている。キリスト教では十字形がデザインに取り入れられ、仏教やヒンドゥー教では光を放つ聖なる花と考えられた蓮華が重要なモチーフの一つとされている。
【参照項目】➡光背
【執筆者:近藤謙】