香を長時間絶やさないで焚くための方形の台。香盤、香印盤ともいう。灰に直線を折り曲げた幾何学模様の溝を型押しし、その溝に抹香を敷き詰め、その一端に火をつけて用いる。香が燃えつきると糸が切れて鈴が落ちるようになっているものもあり、時報の役割をした。香盤行道は、この香盤の溝のように行道することに由来する。
【参照項目】➡行道一
【執筆者:坂上典翁】