りょうしゅ/寮主
江戸時代の学問所である檀林に設置された学寮の寮長。学寮主あるいは寮坊主ともいう。学寮は所化の修学の場であると同時に宿泊所でもあった。寮主は、所化と寝食をともにして指導にあたった。寮主となるには、浄土宗法度に頌義十人衆以上でなければならないことが規定されていた。名越派では規定は見当たらないが、三〇年近く修学した者が寮主となっている場合が多く見受けられる。
【参考】『大本山増上寺史』(大本山増上寺、一九九九)、宇高良哲「浄土宗名越派檀林の僧侶養成」(『水谷幸正先生古稀記念論文集 仏教教化研究』思文閣出版、一九九八)
【参照項目】➡学寮
【執筆者:𠮷水成正】