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四明の巌洞

提供: 新纂浄土宗大辞典

しめいのがんどう/四明の巌洞

比叡山のこと。『四十八巻伝』に「上人一向専修の身となり給いにしかば、遂に四明の巌洞を出でて、西山の広谷という所に、居を占め給いき」(聖典六・五九)とある。四明は中国の僧である知礼ちれいが活躍した四明山のことで、「叡山も智者の正流を移されければ四明とは云なり」(浄全一六・一二一上)と『翼賛』に述べられている。


【参照項目】➡比叡山


【執筆者:石田一裕】