聖聡『五重指南目録集』の上巻のこと。聖聡の弟子了暁が、『五重指南目録集』の上巻に初重『往生記』に関する口伝、下巻に『授手印』に関する口伝を増補し、上巻だけを指して『初重指南目録集』と呼んでいる。了暁増補の口伝以外の内容は『五重指南目録集』と同じである。
【所収】『伝灯輯要』上
【参考】柴田哲彦「『初重指南目録』について」(『聖聡上人典籍研究』大本山増上寺、一九八九)
【参照項目】➡五重指南目録集
【執筆者:東海林良昌】