羅什訳『阿弥陀経』後半部分における、連続する六つの章節のこと。諸仏が広長舌相で三千大千世界を覆い、『称讃不可思議功徳一切諸仏護念経』(『阿弥陀経』)を信ぜよと述べる。これは六方の各諸仏国の仏がそれぞれの国土の衆生に対して説き示したもので、同様の文章構造による、同様の説示が、説示者である諸仏の名を差し替える形式で六方のそれぞれについて用いられて六つの章節となり、本段を形成する。
【執筆者:袖山榮輝】