仏教(仏)を開いた者(祖)すなわち開祖釈尊を指す。漢訳仏典には見られず、中国撰述仏典から使用される語。また釈尊だけではなく、各宗の祖師を指す場合もある。例えば志磐撰『仏祖統紀』([1]や、その増補訂正版である念常集『仏祖歴代通載』([2]では中国天台宗の歴史だけでなく、様々な仏祖(祖師)の事跡が記されている。特に禅宗において好まれた表現でもある。
【執筆者:中御門敬教】