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乳海陀羅尼

提供: 新纂浄土宗大辞典

にゅうかいだらに/乳海陀羅尼

施餓鬼会で用いる真言陀羅尼で、「ノーマク サンマンダー ボダナン バン」と誦する。毘廬遮那一字心水輪観真言とも普施一切餓鬼真言とも乳海真言ともいう。このうち「バン」は水を象徴する語とされ、また印を結んでこれを誦することの功徳により、印中に甘露が流出して乳海になると想えば、それが法界に普く等しく流れ出て、あらゆる有情を十分に飽満させることができるという。


【資料】『瑜伽集要焰口施食儀』、『施諸餓鬼飲食餓鬼及水法』


【参考】田久保周誉『真言陀羅尼蔵の解説』(真言宗豊山派宗務所、一九六〇)


【参照項目】➡陀羅尼


【執筆者:袖山榮輝】