堂宇の完備した寺院のこと、または寺院の主要な七つの建物をいう。七堂とは必ずしも七つの堂宇という意味ではなく、悉堂しつどう(「悉」は完備の意)の誤伝ともいわれる。伽藍とはここでは寺院または寺院の建物のこと。七つの建物を数え上げる場合も多いが、その内容は宗派によって異なり一定していない。南都六宗では塔・金堂こんどう・講堂・鐘楼・経蔵・僧坊・食堂じきどうをいい、禅宗では仏殿・法堂はっとう・僧堂・庫裡・山門(三門)・浴室・東司とうすをいう。
【参照項目】➡伽藍、経蔵、庫裡、講堂、金堂、山門一、寺院建築、鐘楼、東司、仏塔
【執筆者:金行信輔】