便所・厠かわやのこと。後架ともいう。禅宗寺院では七堂伽藍の一つとして設けられた。もとは東序とうじょ(役職)の僧が用いる東側のものを東司または東浄とうちん、西序が用いる西側のものを西浄せいちんといった。のちには東司が便所の通称となった。京都の東福寺に室町時代の東司(国重要文化財)が現存する。
【参照項目】➡七堂伽藍
【執筆者:金行信輔】