『観経』において、極楽世界を目の当たりにするために順次に説かれる観法のうちの第三観。宝地ほうじ観ともいう。第二観の水想の完成を承け、そのうちの瑠璃地に関して示される様々な荘厳について、睡眠時間を除き、目を開けていても閉じていても、その一つ一つを極めて明瞭に目の当たりにし、脳裏から離れないようにする。これについて『観経』は「ほぼ極楽国の地を見る」(聖典一・二九四/浄全一・四〇)と説く。
【資料】『伝通記』一
【参照項目】➡十六観
【執筆者:袖山榮輝】