心光寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
しんこうじ/心光寺
一
山形県酒田市北町。摂取山成覚院。山形教区№一一四。創建は、庄内藩から分封した松山藩初代藩主酒井忠恒が入部した寛文二年(一六六二)以降。創建当初は千念寺といったが、超誉林察が同五年知恩院より山号・寺号・院号を申し請け開山となった。また酒井忠恒の帰依を受け藩主菩提寺となった。忠恒・忠予・忠休の墓がある。
【資料】『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)
【執筆者:中野真理子】
二
福井県小浜市小浜大宮。常照山。福井教区№八五。寛永一八年(一六四一)に若狭国初代小浜藩主酒井忠勝の正室心光院殿の墓所として創建される。開山は性誉吞空。知恩院の元直末寺でもあり、また若狭の触頭として諸藩からの触などの回達や、末寺から本寺・藩庁への諸願いの取り次ぎなど事務的な役務を管轄していたことが『諸檀林並拾七箇国触頭寺院連名帳』や『本山触頭牒』等に記されている。
【資料】『蓮門精舎旧詞』二八(続浄一九)
【執筆者:兼岩和広】