浄蓮寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
じょうれんじ/浄蓮寺
神奈川県小田原市桑原。相伝山勝願院。神奈川教区№二五一。桑原道場といわれた名刹で、開山は定慧。定慧は鎌倉悟真寺(のちの光明寺)や箕田勝願寺に住持したのち、当寺を建立して隠栖。その後も聖冏をはじめ多くの弟子が参集し、桑原道場といわれた。定慧の入寂後も栄え、子院一九箇寺を有したという。一時衰退したが、元和元年(一六一五)頃に立誉が再興したと思われる。境内には「旧蹟誉号元祖桑原道場」の碑がある。
【資料】『蓮門精舎旧詞』一八(続浄一八)、『新撰往生伝』(浄全一七)
【参考】大橋俊雄『浄土宗神奈川教区寺院誌』(神奈川教区教務所、一九六二)
【参照項目】➡定慧
【執筆者:石川琢道】