一巻。寅載撰。一八世紀前半、成立年次不詳。浄土宗門伝来の十念について述べた書。十念に対する種々の疑問に、古今の解釈を参照して答えている。十念相承の要旨を明かす書である。後跋には、宝洲ほうじゅうが重修して享保七年(一七二二)に世に広めたとある。
【所収】『伝灯輯要』上
【執筆者:編集部】