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三宝印

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんぼういん/三宝印

仏・法・僧・宝の四文字を刻んだ印のこと。形は方形、菱形ひしがた、円形などがあり、書体は篆書てんしょ隷書れいしょ、他に梵字などがある。無著道忠禅師撰の『禅林象器箋』二八「器物門」(復刻、誠信書房、一九六三)にその使用法が説明され、主に禅宗道場どうじょうしょ可漏かろ(封筒)・祈禱きとうふだなどに三宝の加護を受けることを目的として押印された。後に他宗でも用いられるようになり、浄土宗では血脈伝巻などに押印されている。


【執筆者:榎本正明】