安政元年(一八五四)—大正四年(一九一五)六月一三日。日蓮社昇誉見阿松堂。大分県直入郡松本村(現・竹田市)に生まれ、同県北海部きたあまべ郡臼杵うすき町(現・臼杵市)竜原寺で修行し、住職となる。明治二五年(一八九二)浄土宗学鎮西支校長に就任し、同二七年一月、『教家必携選択集説教』二巻を自坊より出版した。本書は旧稿『選択集資講』を改題したもので、『選択集』の趣旨を在俗者のために説いた布教本である。同年一二月、熊本県山鹿郡山鹿町(現・山鹿市)長源寺に転任した。
【執筆者:齋藤蒙光】