インドから中国を経て日本に伝わってきたことをいう。たとえば、凝然撰『三国仏法伝通縁起』は、天竺(インド)・震旦(中国)・日本のそれぞれにおける仏法伝来について記したもの。また、嵯峨清凉寺の釈迦如来像が「三国伝来の釈迦像」と呼ばれるように、形容句として用いられる。
【資料】宥快『大日経疏鈔』一、光宗『渓嵐拾葉集』
【参照項目】➡三国伝来仏祖相承
【執筆者:三宅徹誠】