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佐藤密雄

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さとうみつゆう/佐藤密雄

明治三四年(一九〇一)一〇月九日—平成一二年(二〇〇〇)六月一五日。富山県高岡市生まれ。仏教学者、鎌倉高徳院鎌倉大仏住職。律蔵研究の権威。宗門功労者佛教専門学校大正大学仏教学科卒業。戒律を中心に原始仏教教団阿毘達磨などの研究に邁進し、昭和三五年(一九六〇)「律蔵における僧伽の研究」で学位を取得。新分野の開拓に尽力した功績は極めて大きく、同四七年には勲三等瑞宝章を受章している。昭和一六年(一九四一)から平成一二年まで高徳院住職。その間、昭和二二年(一九四七)に大正大学教授、同三八年から四一年まで同大学学長、同五二年から五四年まで総本山知恩院門跡など要職を歴任した。著書に『国訳一切経』(薩婆多毘尼毘婆沙分別論〈上・下〉、仏祖統紀〈上・中・下〉など)、『原始仏教教団の研究』(山喜房仏書林、一九六三)、『仏教教団の成立と展開』(教育新潮社、一九六七)ほか論文等多数。


【執筆者:小村正孝】