種々の色の花で飾られた雲のこと。『観経』第七華座観に「あるいは金剛台となり、あるいは真珠網となり、あるいは雑華雲となって、十方の面において、意に随って変現して仏事を施作す」(聖典一・二九八/浄全一・四二)と説かれている。極楽世界の宝珠(宝玉)から放たれる多くの光はさまざまな美しいものを生み出す。曇鸞『往生論註』の荘厳座功徳成就偈の釈にこの文を引用している。
【執筆者:佐藤健】