妻をもつこと・髪をのばすこと。釈尊在世時より時代や場所を問わず、出家者が妻帯することは戒律違反であり厳禁とされた。日本でも基本的に同様であったが、明治五年(一八七二)四月二五日の太政官布告で僧侶の肉食妻帯解禁令が発布されて以降、是認されるようになった。なお、釈尊在世時より、出家者は自律のために剃髪することが慣行となっている。現代でも得度の際などには剃髪の作法を行う。
【参照項目】➡肉食妻帯、剃度作法
【執筆者:大屋正順】