西岸寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
さいがんじ/西岸寺
福岡県久留米市瀬下町。宝樹山異香院。福岡教区№一八二。寛永元年(一六二四)に存慶(一五八三—一六五二)が洗切(久留米市洗町)に創建。正保四年(一六四七)に京隈(久留米市京町)に移転し、さらに寛文一〇年(一六七〇)、三世乗誉代に現在地に移転。享和二年(一八〇二)、一三世禅龍の代に中興。その禅龍のもとで、文政二年(一八一九)養鸕徹定(六歳)が出家得度し、明治二二年(一八八九)養鸕は当寺にて『伝語匡謬』二巻を執筆している。現在の本堂は昭和三三年(一九五八)に四七世教真の代に建立。
【資料】『蓮門精舎旧詞』三九
【参考】久留米市史編さん委員会編『久留米市史』五(久留米市、一九八六)
【執筆者:金田昭教】