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西往寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さいおうじ/西往寺

京都市下京区高辻通大宮西入ル。来迎聖衆院。京都教区№一六一。開山は秀誉含牛。慶長年間(一五九六—一六一五)に開創されたが、天明の大火により堂宇は灰燼に帰した。一八世紀末(寛政年間)、一一世洞誉信暁により再建され、寺宝に含牛自作の木像がある。含牛が鎌倉光明寺で学んだとき、光明寺伝書類を持ち出して京都に行き、西往寺を建立して自己の木像を作り、その腹中に伝書類を収めたと伝えられる。


【資料】『浄土宗寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)


【執筆者:藤野立徳】