金剛石(ダイヤモンド)のように硬く、那羅延天(Ⓢnārāyaṇa)のように力の強い身。那羅延天は宇宙創造に関連するインドの神の名である。『無量寿経』上の四十八願中の第二十六願「もし我れ仏を得たらんに、国中の菩薩、金剛那羅延身を得ずんば、正覚を取らじ」(聖典一・二二八/浄全一・八)は、極楽浄土の菩薩の強固な身体についての誓願であり、金剛那羅延身願と呼ばれる。
【執筆者:佐藤堅正】