金剛のように堅固で何ものにも破壊されることのない志。阿弥陀仏の本願を堅く信じる心を意味する。善導が「ともに金剛の志を発して、横超おうちょうに四流しるを断ずべし」(『観経疏』玄義分、聖典二・一五九/浄全二・一上)、「この心深く信ずること、なおし金剛のごとくにして、一切の異見、異学、別解、別行の人等に動乱破壊せられず」(『観経疏』散善義、聖典二・二九五/浄全二・五九上)と述べる箇所に拠る。また、良忠は「金剛志とは三心なり」(『伝通記』浄全二・八八下)としている。
【参照項目】➡金剛
【執筆者:大屋正順】