経典や論書の意味を理解して解説すること。また文章を注釈し、説明すること。ⓈkalpanāやⓈvyākhyānaの訳語としても用いられる。インドでは韻文の形式で表された経論も多く、それのみでは意味が不明瞭な場合もあるので、それに対して長行じょうごうの形で注釈して解釈を施し理解をうながすことがある。また中国や日本では、経典名や大意を説明する玄義(玄談)、文章を注釈する入文解釈(随文解釈)という形式を用いて解釈を行い、経論の意趣を解き明かそうと試みている。
【執筆者:石田一裕】