げご・しょうご/解悟・証悟
解悟とは、悟りを得てから修行すること、証悟とは、修行して後に悟ること。澄観『華厳経随疏演義鈔』二一に、「一とは頓悟漸修。…即心即仏、法、具えざること無くも、須らく功を積み遍く万行を修すべし。此れ解悟に約す。二とは頓修漸悟。…万行頓修し、悟る則ち漸く勝れり。此れ証悟に約す」(正蔵三六・一六四下)とある。また宗密『禅源諸詮集都序』下には、「若し悟に因って修せば、即ち是れ解悟。若し修に因って悟らば、即ち是れ証悟なり」(正蔵四八・四〇八上)とある。
【参考】鎌田茂雄『禅源諸詮集都序』(筑摩書房、一九七一)
【執筆者:林鳴宇】