1教化の因縁。仏・菩薩が衆生を教え導く因縁のこと。『無量寿経釈』には「釈迦、無勝浄土を捨て、此の穢土に出でたまう事、本浄土の教を説きて衆生を勧進して浄土に生ぜしめんが為なり」(昭法全六七)とあり、釈尊が此土において衆生を教化する所以を説示している。2衆生の機縁。仏・菩薩の教化に堪えうる衆生の機根が、説法を受ける縁になることをいう。3街坊化主がいぼうけしゅの異名。街を歩き寄進を募る禅宗の僧のこと。また化主・街坊ともいう。
【執筆者:神宮良弘】