伊賀国名張郡(三重県名張市)にあった東大寺の荘園黒田庄のこと。法然が『一紙小消息』を遣わした黒田の聖人ゆかりの地とされている。建仁二年(一二〇二)重源が東大寺再建に際し、用材運搬労務で亡くなった犠牲者を弔うための念仏道場である、新大仏寺を建立したことから伊賀別所とも呼ばれた。
【参照項目】➡黒田の聖人
【執筆者:工藤美和子】