法然が真如堂の阿弥陀仏より伝えられたとされる「弥陀たのむ 人は雨夜の 月なれや 雲はれねども 西にこそゆけ」に松濤基が曲を付した詠歌。「阿弥陀仏を信じる人は、例えていえば雨降る夜の月のようです。雨雲とは煩悩のことです。月が雲に隠れていても西へ行くように、念仏の行者は煩悩を抱いたままで西方極楽浄土に往生するのです」の意。
【参考】『吉水流詠歌集』(浄土宗、二〇〇〇)
【参照項目】➡詠唱、詠歌
【執筆者:編集部】