きょうづつ／経筒

仏教経典を埋納するための容器をいう。経典を直接に納める容器である内容器とこれを収納する外容器がある場合もある。内容器には、紙本の経典のほかに、銅版を用いた銅版経や粘土板に文字を刻した瓦経などが納められた。経筒には、墨書や線刻で結縁を求めた人や場所および年月日などとともに経塚造営の主体となった僧侶の名が記される。なかには結願者として中国の人名が記された例もみられる。