誕生仏を奉安するための深皿状の水盤。灌仏盤ともいう。灌仏会は花御堂はなみどうに甘茶を湛えた水盤を置き、その中央に奉安した誕生仏の頭頂に甘茶を灌いで供養する。その水盤を灌沐盤という。東大寺の誕生釈迦仏立像および灌仏盤の一具(一軀、一面)と中宮寺の花御堂一式は有名。
【参考】田中義恭編『誕生仏』(『日本の美術』一五九、至文堂、一九七九)
【参照項目】➡灌仏会
【執筆者:西城宗隆】