哀れみ憂い、心にかけて護るの意。授与十念を行うときなどには「如来大慈悲哀愍護念」と発声する。『浄土宗教師必携 布教教化指針(平成七年度)』(一一三、浄土宗、一九九五)に授与十念として「〈如来大慈悲哀愍護念〉または、〈令声不絶具足十念〉の文を称え、割笏かいしゃく一下し、十念を称える」とある。『布教師手帳』(一三、総本山知恩院布教師会、一九九七)には説法作法として「〈如来大慈悲云々〉または〈令声不絶云々〉と発声して割笏一下」とあり、説教等の際広く使われている。
【参考】『布教師手帳』(総本山知恩院布教師会、一九九七)
【参照項目】➡哀愍、護念
【執筆者:大蔵健司】