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元祖教会

提供: 新纂浄土宗大辞典

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がんそきょうかい/元祖教会

神戸市兵庫区和田宮通。単立寺院。承元元年(一二〇七)法然が院宣により、讃岐に配流の途中、大輪田泊おおわだのとまりに立ち寄り、自ら「南無阿弥陀仏」の名号を石に彫り、念仏の教えを広めたとされる地に建つ。現在、教会に祀られている「名号石」は、江戸時代のもののため、のちに改建されたと考えられる。長く床についている病人に、この場所にある「お供水」を飲ませると、早く生死解脱が決まるといわれる。一時、法然上人二十五霊場第六番となっている。


【参考】『神戸の史跡』(神戸市教育委員会、一九七五)


【執筆者:明石和成】