水鳥の一種。Ⓢkācalindikaの音写語。迦遮隣地、迦遮隣底迦とも音写される。実可愛鳥と意訳される。羽毛が細く柔らかいので織物の素材として用いられ、その織物あるいは布をも指し、細綿衣とも訳される。『往生論』では「宝性功徳草柔軟にして、左右に旋れり触ふるる者の勝楽を生ずること、迦旃隣陀に過すぎたり」(聖典一・三五五/浄全一・一九二)として、草の名に用いる。
【執筆者:南清隆】