春日井真也
提供: 新纂浄土宗大辞典
かすがいしんや/春日井真也
大正三年(一九一四)七月一〇日—平成三年(一九九一)一〇月一九日。心蓮社徹誉高達。大阪市天王寺区上本町西光寺に春日井真法の長男として生まれ、真法に師事し得度を受けた後、上宮中学校を経て、昭和一〇年(一九三五)三月佛教専門学校を卒業。さらに大谷大学文学部に進学し、山口益に師事して仏教学を修学。同一三年三月卒業後、同年一二月より同二一年三月まで兵役に服し、陸軍大尉となる。戦後は外地より復員し、同二三年四月佛教大学教授となった。同三五年六月「インド宗教文化—特に仏教を中心とする文化—に於ける倫理の意義に関する研究」の論文によって、広島文理科大学(現・広島大学)から文学博士の学位を取得。その間インド国立ヴィシュヴァ・バーラティ大学、愛知学泉女子短期大学、安城学園女子大学、甲南女子大学の各教授を兼務・歴任、同五四年病を得、佛教大学を退き、平成三年一〇月一九日没した。世寿七七歳。著書に『インド仏教文化の研究』(百華苑、一九八〇)『浄土教の文化史的研究』(同、一九八一)などがある。
【参考】『浄土教の文化史的研究』
【執筆者:田中典彦】