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阿弥陀経已決

提供: 新纂浄土宗大辞典

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あみだきょういけつ/阿弥陀経已決

一巻。『浄土已訣』ともいう。大慧撰。明・崇禎一五年(一六四二)に序文が弘証により題されている。禅浄一致の見地より『阿弥陀経』を注釈したもの。主に華厳や唯識の説を根拠として己心浄土説を展開する。極楽とは現世の極苦に対する表現であり、現世の苦楽を離れた状態を仮に極楽と名づけていると説く。また浄土は諸仏衆生本具のものであり、その荘厳は蔵識よりの流出であるとする。故に浄穢両土は当体不二であり、濁世浄土であると説く。


【所収】続蔵二二


【執筆者:朝岡知宏】