長野県諏訪市豊田の極楽寺で行われていた雨乞い行事。幕末の頃に起きた旱魃かんばつの際、極楽寺の住職である忍誉が吞龍の絵像を描き、その前で念仏を称えて雨を祈ったという。それが由来となり、戦後まで旱魃の際には村中の老人が集まり吞龍の絵像の前で念仏を称え雨を祈った。
【参考】佛教大学民間念仏研究会編『民間念仏信仰の研究 資料編』(隆文館、一九六六)
【参照項目】➡吞龍、雨乞い念仏
【執筆者:名和清隆】