宗の紋章のこと。浄土宗では大正四年(一九一五)教令第二九号宗紋規程として制定されたのが初めである。図柄は法然の生家漆間家の家紋である「杏葉」に「月影」を配したもので、当初は「線描き」のみの図であった。平成二〇年(二〇〇八)「浄土宗宗綱」が改正され、第十条において、本宗の紋章を宗紋とすること、宗紋は月影杏葉つきかげぎょようとすること、蕊しべは七本とし、葯やくは点とすること、図式は「線描き」と「面描き」の二種とすることが規定された。
【執筆者:加藤良光】