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楽太鼓

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年9月17日 (月) 01:17時点における192.168.11.48 (トーク)による版

がくだいこ/楽太鼓

雅楽で用いる太鼓の総称。①太鼓つりだいこ、②太鼓だだいこ、③太鼓にないだいこの三種類がある。一般的には釣太鼓を指す場合が多い。①釣太鼓は、足のついた円型の架台に火焰をかたどった装飾版をつけ、鋲打ちの胴をつりさげたもの。管絃のほか、舞楽で大太鼓の代用として用いられる。革面に向かって座し、二本の桴を両手に持って打つ。左桴を先に、次に右桴を打つ合桴あわせばちが基本奏法である。②大太鼓は、太鼓しめだいこの外側に火焰形に彫った大きな装飾をつけ、そのうえに日形ひがたを立てたもの。これを朱塗りの欄干で囲まれた台の上にのせて舞楽に用いる。左舞には竜と太陽を表す飾り、右舞には鳳凰と月を表す飾りがある一対の太鼓。立ったまま革の片面を打つ。鼉太鼓だだいことも書く。③荷太鼓は、荷棒に締太鼓をつるし、上部に木の火焰をつけたもの。道楽みちがくや、立楽に用い、棒の前後を二人で荷い、奏者は太鼓の右側に立ち鼓面を左傍らにして打つ。


【参照項目】➡雅楽太鼓


【執筆者:八木千暁】