三巻。道光述。述作年次は不明であるが、詳説を『無量寿経鈔』に譲っている箇所があるため永仁三年(一二九五)以降の成立と考えられる。永観『往生拾因』を、先行する注釈をふまえつつ詳密に釈したもの。第一大意、第二釈名、第三消文と次第する。消文において各章(序分、各因、流通分)ごとにまず大意を挙げて文科を図示した後、出典を明らかにしながら要句に細釈を加える。
【所収】浄全一五
【参照項目】➡永観、往生拾因、道光
【執筆者:朝岡知宏】