浄土宗においては、法然と善導との並称として用いられる。法然は元禄一〇年(一六九七)に東山天皇から「円光」の大師号を賜り、その後も七度にわたって大師号が加諡かしされている。善導の場合、高祖光明善導大師と呼称するが、史実上大師号を賜ったのか否かは不明である。浄土宗侶は大師号としてよりも、偉大なる師への尊称として両大師と呼称する。浄土宗寺院では両大師の像が阿弥陀尊像の両脇壇に安置される。
【参照項目】➡大師号
【執筆者:長尾隆寛】