一三~四世紀頃、生没年不明。西谷義の祖・浄音法興の弟子で、六角義の派祖。証空の孫弟子に当たる。称念寺と本願寺の学頭に補され、山城国八幡(京都府八幡市)に住し、また京洛六角(京都市中京区六角町)に住したことから、了音の一派を六角義と呼ぶ。『観経疏鈔』八巻を記し、後にこれが「八幡鈔」「六角鈔」「本願寺鈔」などと呼ばれるようになった。
【資料】『総系譜』(浄全一九)
【参照項目】➡西山流、法興
【執筆者:編集部】