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祐海

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ゆうかい/祐海

天和二年(一六八二)—宝暦一〇年(一七六〇)一月二日。拈蓮社香誉信阿。あざな祐海。奥州岩城(福島県いわき市)に新妻氏の子として生まれ、一二歳で出家し、二四歳で布薩戒を授かり、増上寺で修学を重ねた。伯父にあたる祐天の遺跡を残したいとの思いから、住職になった善久院に「祐天寺」の寺号を獲得し、祐天開山として自らは二世となり、阿弥陀堂建立をはじめ境内整備に尽力した。また、毎日三時の礼誦を行い、昼夜を問わず念仏し、学問にも励んだ。著書に『威儀略述』『在家朝夕看経法式』『愚蒙安心章』等がある。


【資料】『続日本高僧伝』一一(仏全一〇四)


【参考】祐天寺研究室編『祐天寺年表』二(祐天寺、二〇〇〇)、伊藤丈主編『祐天寺史資料集』二(大東出版社、二〇〇四)


【参照項目】➡祐天寺


【執筆者:大屋正順】