福田行誡述。自筆木版刷り折本。明治一三年(一八八〇)四月、増上寺教務所で開催された東部大教院大会議において、朝日琇宏あさひしゅうこうに要請されて記した法語。釈尊の遺教を奉ずる仏弟子たるものは護法の志を養い、阿弥陀仏の本願の慈悲を護持して扶宗の進歩を策励し、二尊の遺教を仰ぎ浄土宗の解行を誤ることがないようにと諭している。なお、本文について述者自らが注釈を加えた『縁山法語挟註』一巻(『行誡上人全集』所収)がある。
【所収】大正大学福田行誡全集刊行会編『平成新修福田行誡上人全集』三(USS出版、二〇〇九)
【執筆者:福田行慈】