乾坤二冊。隆円著。文政四年(一八二一)刊。父母に対して円光大師(法然)の尽くした孝養がいかに称賛すべきものであったかを示したもの。序を実宗が記し、次に隆円が自序を認め、跋文を敬阿雪堂がまとめている。隆円は増上寺や滝山大善寺に学び、知恩院でも役を勤めた学僧。隆円が客の問いに答える形で、法然が父母にどのように孝養を尽くしたか、釈尊の行状や諸種の経典を引き合いに出しながら述べたものを、傍らの童子が書き記し、隆円が校訂した。
【参照項目】➡隆円
【執筆者:野村恒道】