念仏を修する人を称讃して喩える表現の一つで、白蓮華のようにうるわしく好ましい華の意。『観経』において、念仏する者を「これ人中の芬陀利華ふんだりけ」(聖典一・三一四/浄全一・五一)、すなわち白蓮華であると喩えるのを、善導が『観経疏』散善義で「〈分陀利〉と言うは、人中好華と名づけ…人中妙好華と名づく」(聖典二・三二三/浄全二・七一上)、と釈すところに出る。『選択集』一一に引用される(聖典三・一六〇/昭法全三三六)。
【参照項目】➡妙好人、分陀利華
【執筆者:市川定敬】