総本山知恩院の御詠歌とも。観智国師存応作「草も木も 枯れたる野辺に ただひとり 松のみ残る 弥陀の本願」に松濤基が曲を付した詠歌。「冬の木枯らしの吹きすさぶなか、すべての草木が枯れてしまった野辺に、松だけが常盤の緑をきわだたせているように、すべての教えがすたれてしまっても、弥陀の本願の御教えだけはいつまでも、私たちを護り導いてくださる」の意。
【参考】『吉水流詠歌集』(浄土宗、二〇〇〇)
【参照項目】➡詠唱、詠歌
【執筆者:編集部】